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世界は何カ国あるのか — 数え方と100カ国訪問

「世界一周で何カ国回った」という話をするには、まず母数と数え方を決める必要があります。 実はこの2つとも、唯一の正解がありません。

最終更新:2026年10月22日

答え:世界は196か国(外務省の数え方)

外務省は「日本が承認している195か国に日本を加えた196か国」としています。 国連加盟国は193か国です。バチカン・コソボ・クック・ニウエは日本が承認していても国連には未加盟で、 北朝鮮は国連に加盟していても日本は承認していません。 よく見る「195カ国」は、国連加盟193にオブザーバーのバチカンとパレスチナを足した、国際的によく使われる数え方です。

出典:外務省「世界と日本のデータを見る」(2026年10月21日に確認)

地球の上に乗って、飛行機で世界一周をする3Dのちんあなご2匹
イメージ画像(AIで作成・実物ではありません)

195カ国という数字の内訳

一般に「世界には195カ国ある」とされます。この数字の内訳は次のとおりです。

区分数内容
国連加盟国193国際連合に加盟している国
国連非加盟のオブザーバー国2バチカン市国、パレスチナ
合計195国際的によく使われる数字
参考:外務省の数え方196日本が承認する195か国+日本(北朝鮮を含まず、コソボ・クック・ニウエを含む)

196〜197とする説

国としての承認基準は国によって異なります。 台湾やコソボのように、国家として承認する国と承認しない国が分かれている地域があるためです。 日本の外務省はコソボを承認して196か国と数え、台湾は含めていません。台湾まで含めて197とする数え方もあります。

つまり「世界に何カ国あるか」という問いは、 政治的な承認の問題であって、地理の問題ではありません。 旅行者としては、どの基準を採るかを自分で決めてしまえば十分です。

「行った」の数え方を決める

母数以上に人によってばらつくのが、何をもって「その国に行った」とするかです。 代表的な論点は次のとおりです。

  • 空港でのトランジットは数えるか(入国審査を通っていない場合)
  • 陸路で国境を跨いだだけで数えるか
  • 宿泊しないと数えないとするか
  • 海外領土や自治領(グアム、香港など)を別に数えるか
最初に自分ルールを決めておく

どの基準でも構いませんが、旅の途中で基準を変えると数え直しが発生します。 出発前に決めて、記録の付け方も揃えておくと後で困りません。 「入国スタンプが押された国だけ」というのは、判定が明確で扱いやすい基準です。

世界一周で回る国数の目安

世界一周航空券を使った一般的な行程では、訪問国数は30カ国前後が一つの目安になります。 航空券の区間数に上限(一般に最大16区間)があるためで、 それ以上に増やす場合は陸路移動の比率を上げることになります。

逆に言えば、国数を増やしたいなら航空券ではなく陸路の設計が鍵です。 ルート設計の考え方はルートの決め方を参照してください。

100カ国を効率よく回るには

なお「何カ国回れるか」は期間で決まります。 3か月・6か月・1年でそれぞれ入る大陸の数は モデルコースに並べてあり、 国が密集している地域は大陸別の回り方で比べられます。

100カ国は、想像されるほど高いハードルではありません。 国が密集している地域を選べば、短期間で数を伸ばせます。

国が密集している地域

地域特徴
ヨーロッパ陸続きで、1日に2〜3カ国またげる(ベネルクス、バルカン半島など)
カリブ海島ごとに国が分かれており、クルーズや周遊フライトで一気に稼げる
太平洋島嶼国フィジー、トンガ、サモアなど、1回の周遊で複数国
中東・湾岸UAE、カタール、バーレーンなど近距離で移動しやすい

効率を上げる方法

  • 陸路の国境越えを使う — バスや鉄道で午前A国、午後B国という日程が組める
  • LCCのハブ空港を起点にする — 周辺国を短期間で往復できる
  • ビザなし・到着ビザの国を先に消化する — 手続きの待ち時間が発生しない(ビザの調べ方)
  • 世界一周航空券で大陸間だけ押さえる — 近距離は現地手配に回す(世界一周航空券)

記録の付け方

国数を数えるなら、その場で記録しないと必ず分からなくなります。 半年も旅をすると、いつどこで国境を越えたかは記憶から抜けます。

  • 入国スタンプの写真を撮る — 日付と国名が同時に残るので、後から順序を復元できます
  • 越えた日にその日のうちに書く — 移動日の夜が最も忘れやすい
  • スタンプが押されない国境がある — 電子化された国や、審査が簡略な国境では紙の証拠が残りません。この場合は自分のメモが唯一の記録になります
  • パスポートは紛失すると記録ごと失われます。ページの写真をクラウドに置いておくと、再発行のときにも役立ちます
スタンプが減っている

近年は入出国手続きの電子化が進み、スタンプを押さない国が増えています。 「スタンプが押された国だけ数える」という基準は判定が明確な一方で、 電子化された国が数えられなくなるという副作用があります。 基準を決めるときは、この点も織り込んでおいてください。

数えにくい地域

「国」の線引きが単純でない場所があります。 どう数えるかは自分で決めれば十分ですが、 存在を知らないと数え漏れるので整理しておきます。

種類例論点
自治領・特別行政区 香港、マカオ 別に出入境手続きがある。国とは別枠だが、行った実感は独立している
海外領土 グアム、仏領の島々など 本国とは地理も文化も別。本国と同じ国として数えるかが分かれる
承認が分かれる地域 台湾、コソボなど 国として承認する国としない国がある(前述)
小国 バチカン、サンマリノなど 国境審査が無いことがある。行っても証拠が残らない

なおヨーロッパの多くの国は、 国境で審査を受けずに移動できる仕組みのもとにあります。 つまり陸路で国をまたいでも、何も起こらないということです。 国数を稼ぎやすい地域である一方、 記録は完全に自己申告になります(移動手段)。

国数を目的にすると旅の性格が変わる

国境を跨ぐこと自体が目的になると、1カ国あたりの滞在時間は必然的に短くなります。 「多くの国を見る旅」と「深く滞在する旅」は両立しません。 どちらを取るかで、ルートも予算も期間も変わります。 先に決めておくと、あとで行程を組み直さずに済みます。

国の数を旅の目標にするときの注意

「何カ国回ったか」は分かりやすい目標ですが、数を追うほど、1つの国に居る時間は短くなります。 国の数を目標にするなら、何を捨てるかを先に決めておくと、旅の途中で迷いません。

  • 国境の近い地域で数が伸びる — 小さな国が集まる地域では、1日で国境を越えられることがあります。数は伸びますが、その国の印象はほとんど残りません。
  • 移動の費用が増える — 国を増やすほど、国境を越える移動と入国の手続きが増えます。ビザの要る国が混ざると、費用と日数がさらにかかります。
  • 数え方を途中で変えない — 空港の乗り継ぎを数えるか、日帰りを数えるかは、出発前に決めた基準のまま通します。

数と深さのどちらを取るかに正解はありません。ただ、旅の後で人に話すのは、数ではなく、長く居た場所のことであることが多いものです。 国の数は目標というより、結果として数えるくらいがちょうどいいかもしれません。