ビザの調べ方 — 3つの区分で整理する
ビザの調査は国ごとに見ていくと終わりません。 実際には「不要」「現地で取れる」「事前に取らないと搭乗できない」の3区分に 分けるだけで、やるべきことが決まります。
最終更新:2026年8月6日/制度は変わります。渡航前に必ず公式情報をご確認ください
日本のパスポートで行ける範囲
日本のパスポートは、2026年1月のヘンリー・パスポート・インデックスで世界2位。 ビザなし(到着ビザを含む)で渡航できる国・地域は188にのぼります。 シンガポールに次ぐ水準で、多くの国を大使館手続きなしで回れます。
つまり世界一周のルート上でビザが必要になる国は、実際にはごく少数です。 問題は「数」ではなく「取り方」で、そこを間違えると当日に足止めされます。
3つの区分
| 区分 | やること | 例 |
|---|---|---|
| ① ビザ不要 | そのまま入国できる(滞在日数の上限に注意) | ウズベキスタン、キルギス、カザフスタンなど |
| ② 到着時に取得できる | 空港で申請・取得。事前のeビザでも可 | エジプト(到着ビザまたは事前eビザ、30ドル程度) |
| ③ 事前オンライン申請が必須 | 出発前に取得。到着時の申請は不可 | インド(eビザ/ETA)、オーストラリア(ETA) |
調査の目的は、ルート上の全訪問国を、この3つのどれかに振り分けることです。 ①と②は現地対応で済むので、実際に出発前に手を動かす必要があるのは③だけになります。
事前申請が必須の国に注意
ここが最大の落とし穴です。②の国は最悪その場で並べば何とかなりますが、 ③の国はチェックイン時点で電子ビザの取得が確認できないと、搭乗を断られます。 現地に着いてから対処する、ということができません。
代表例がインドです。eビザ(ETA)をオンラインで事前申請する必要があり、 出発の数日前までの取得が推奨されています。 到着後は空港の入国審査で、ETAの印刷物、帰国便の航空券、宿泊情報を提示する流れになります。
オーストラリアも同様に、ETA(電子渡航認証)を事前にアプリまたはオンラインで申請する必要があり、 到着時の飛び込み申請はできません。
大使館に行く必要はあるのか
主要な世界一周ルート上では、駐日大使館の窓口に出向かないと取れないビザは、 ほぼありません。中国、インド、中央アジア各国、エジプトなどは、 すべてオンライン申請か到着時対応で完結します。
なお中国については、日本を含む45カ国に対するビザ免除措置が 2026年12月31日まで延長されており(2025年11月発表)、 観光・ビジネス・親族訪問・トランジット目的なら最大30日間ビザ不要です。 古い情報では「観光ビザが必要」と書かれていることがあるので注意してください。
国によっては、駐日大使館があってもそこでは発給しておらず、 渡航前にオンラインで取得するしか方法がないことがあります。 モーリタニアは2025年1月5日以降、空港での到着ビザ取得が廃止され、 当局のウェブサイトでの事前取得のみとなりました(駐日大使館は発給を停止)。 こうした変更は予告なく起こるため、ルート確定時に一度、全国分を洗い直すのが確実です。
ビザ以外の入国条件
ビザだけ揃えても入国できないことがあります。よくあるのは次の4つです。
- パスポートの残存有効期間 — 入国時に6か月以上必要とする国が多い
- 査証欄の余白ページ数 — 空きページが足りないと入国を拒否されることがある
- 出国用航空券の提示 — 片道航空券だけでは搭乗を断られる場合がある
- 予防接種証明 — 黄熱の流行地域を経由する場合に必要となる国がある
長期の世界一周では、旅の途中でパスポートの残存期間が6か月を切ることが実際に起こります。 出発前に残存期間を確認し、必要なら更新しておいてください。
調べる手順
- ルートを確定させ、訪問国を全部リストにする
- 各国を①不要/②到着時/③事前必須に振り分ける
- ③の国について、申請サイトと必要書類、所要日数を確認する
- ③の申請を、出発日から逆算してスケジュールに入れる
- パスポートの残存期間と余白ページを確認する
- 出発直前に、外務省海外安全ホームページで危険情報を再確認する
ビザ制度は予告なく変わります。当ページの内容も記載時点のものです。 実際の手続きは外務省海外安全ホームページ、各国大使館・領事館の公式サイトで 必ず最新情報をご確認ください。