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世界一周の持ち物リスト — 容量・重さ・「持たない」基準

持ち物選びで大事なのは「何を持つか」より「何を持たないか」です。 長期の旅では、荷物の重さがそのまま行動の自由を削ります。 リストの前に、判断基準から示します。

最終更新:2026年10月22日

3つの原則

1. 現地で買えるものは持たない

衣類・洗面用具・日用品は世界中どこでも買えます。 持っていくべきは「現地で手に入りにくいもの」だけ。 常用薬、度の合う眼鏡の予備、日本語の書類、この3つが代表です。

2. 重さの上限は「担いで30分歩ける」

バックパックが重いと、宿探しで妥協し、寄り道をやめ、移動が苦痛になります。 荷物の重さは旅の質に直結する変数です。 目安は自分の体重の2割以内、かつ担いで30分歩ける重さ。

3. 失くす前提で分散する

パスポートの写し、予備カード、少額の現金は本体と別の場所へ。 書類はクラウドにも控えを置きます。 詳しくはお金の持ち方の分散保管の項を参照してください。

バックパックは何リットルか

容量特徴向き
40L前後 機内持ち込みできるサイズが多い。荷物は厳選が必要 LCC多用・身軽さ最優先の人
50〜60L 標準的。寝袋や防寒具も入る 気候の違う地域をまたぐ長期の旅
70L以上 何でも入るが、確実に重くなる キャンプ装備が要る旅以外では過剰

あわせて小さめのサブバッグ(デイパック)を1つ。 大きい方は宿に置き、日中はサブバッグだけで動くのが基本形になります。 貴重品はサブバッグ側、というのが日々の運用です。

持ち物リスト(3段階)

区分品目
必須(代替が利かない) パスポート/クレジットカード2枚以上/現金(米ドル+予備)/スマートフォン/常用薬・処方箋の英文控え/眼鏡・コンタクトの予備/各種書類の控え
あると助かる 変換プラグ(マルチタイプ)/モバイルバッテリー/南京錠・ワイヤーロック/速乾タオル/サンダル/圧縮袋/耳栓・アイマスク(ドミトリー泊の質が変わる)/筆記具
持たなくていい ガイドブック全冊(電子で足りる)/「念のため」の衣類/大量の日用品ストック/ドライヤー等の家電/貴重なアクセサリー類(盗難リスクを持ち歩くだけ)

電子機器の考え方

  • スマートフォンが旅の中枢 — 地図・翻訳・宿の予約・搭乗券・銀行。壊れたときの影響が最も大きい機器なので、古い端末を予備として持つ価値があります。
  • SIMはeSIM前提で計画 — 国境を越えるたびに物理SIMを買う運用は手間が大きい。eSIM対応端末なら到着前に次の国の通信を用意できます。詳しくは通信・SIMの使い分けへ。
  • 変換プラグはマルチタイプ1つ — 国別に揃える必要はありません。
  • ノートPCは「仕事するか」で決める — 記録だけならスマートフォンで足ります。重さ1kg強を毎日担ぐ価値があるかで判断。

薬と衛生用品

常用薬は旅の全期間分+αを用意し、処方箋の英文控えと一緒に持ちます。 国によっては持ち込みで説明を求められることがあるためです。 市販薬は解熱鎮痛・胃腸・下痢止めなど最低限のセットで十分。 それ以上は現地の薬局で買えます。 なお、渡航先によっては予防接種が入国条件になります(準備と持ち物の予防接種の項を参照)。

書類とその控え

  • パスポート(残存有効期間に注意)
  • ビザ・電子渡航認証の控え(印刷物を求める国があります。ビザの調べ方)
  • 海外旅行保険の証券と緊急連絡先(保険)
  • 航空券の控え/国際線は出国用航空券の提示を求められる場合あり
  • 証明写真数枚 — 現地でのビザ申請・各種手続きで使うことがある

これら全てをスキャンしてクラウドに保存し、紙の写しも本体と別の場所に1部。 全損したときに再発行の手続きを始められるかどうかは、控えの有無で決まります。

現地調達でいいもの

衣類は「今いる気候に合うもの」を現地で買い足し、不要になったら処分する方が、 全気候分を最初から担ぐより軽く済みます。 シャンプー等の消耗品、洗剤、傘、防寒具の一部も同様です。 荷物は出発時が最大ではなく、旅の間じゅう入れ替わっていくものと考えると、 最初のリストを小さくできます。

持ち物を含む出発前の全チェックリストはチェックリストにまとめました(チェック状態は端末に保存されます)。

持ち物で後悔しやすいもの

長い旅の荷物は、出発前に足したものほど使わず、削ったものほど困る、ということが起こります。 迷ったら「現地で買えるか」と「なくて旅が止まるか」の2つで判断します。

  • 多すぎる服 — 洗って着回せば、数日分で足ります。寒い地域の服は、その地域に入る直前に現地で買うほうが荷物が軽くなります。
  • 少なすぎる書類の控え — パスポートや保険証券の控えは、紙とデータの両方で持ちます。なくしたときに旅が止まるのは、服ではなく書類です。
  • 日本でしか手に入らない薬を置いてくる — 常用薬は旅の日数ぶんを持ち、成分の名前を英語で書いたメモを添えます。考え方は健康管理にあります。
  • 充電の道具をまとめて1つにする — 充電器が1つしかないと、壊れたときに電話も地図も使えなくなります。小さな予備を1つ入れておきます。

荷造りの最後に、全部を背負って30分歩いてみてください。そこで重いと感じるなら、旅の途中ではもっと重く感じます。 削るなら、現地で買えるものから順に外します。

旅の途中で荷物を減らす

荷物は出発の日が一番少なく、旅が進むほど増えていきます。増えたら減らす機会を作ると、最後まで身軽に動けます。

  • 季節が変わったら服を入れ替える — 寒い地域を抜けたら、厚手の服は手放すか、送るかを決めます。
  • 使っていない物を週に一度見直す — 1週間使わなかった物は、残りの旅でも使わないことが多いです。
  • お土産は最後の国で — 早く買うほど、持ち歩く距離が長くなります。

持ち物を決める前に、旅の型を決める

同じ世界一周でも、移動の多い旅と、1か所に長く居る旅では、要る物が違います。 移動が多いなら軽さ、滞在が長いなら暮らしやすさを優先して選びます。 旅の型は2分の診断で出せます。