世界一周の持ち物リスト — 容量・重さ・「持たない」基準
持ち物選びで大事なのは「何を持つか」より「何を持たないか」です。 長期の旅では、荷物の重さがそのまま行動の自由を削ります。 リストの前に、判断基準から示します。
最終更新:2026年8月8日
3つの原則
1. 現地で買えるものは持たない
衣類・洗面用具・日用品は世界中どこでも買えます。 持っていくべきは「現地で手に入りにくいもの」だけ。 常用薬、度の合う眼鏡の予備、日本語の書類、この3つが代表です。
2. 重さの上限は「担いで30分歩ける」
バックパックが重いと、宿探しで妥協し、寄り道をやめ、移動が苦痛になります。 荷物の重さは旅の質に直結する変数です。 目安は自分の体重の2割以内、かつ担いで30分歩ける重さ。
3. 失くす前提で分散する
パスポートの写し、予備カード、少額の現金は本体と別の場所へ。 書類はクラウドにも控えを置きます。 詳しくはお金の持ち方の分散保管の項を参照してください。
バックパックは何リットルか
| 容量 | 特徴 | 向き |
|---|---|---|
| 40L前後 | 機内持ち込みできるサイズが多い。荷物は厳選が必要 | LCC多用・身軽さ最優先の人 |
| 50〜60L | 標準的。寝袋や防寒具も入る | 気候の違う地域をまたぐ長期の旅 |
| 70L以上 | 何でも入るが、確実に重くなる | キャンプ装備が要る旅以外では過剰 |
あわせて小さめのサブバッグ(デイパック)を1つ。 大きい方は宿に置き、日中はサブバッグだけで動くのが基本形になります。 貴重品はサブバッグ側、というのが日々の運用です。
持ち物リスト(3段階)
| 区分 | 品目 |
|---|---|
| 必須(代替が利かない) | パスポート/クレジットカード2枚以上/現金(米ドル+予備)/スマートフォン/常用薬・処方箋の英文控え/眼鏡・コンタクトの予備/各種書類の控え |
| あると助かる | 変換プラグ(マルチタイプ)/モバイルバッテリー/南京錠・ワイヤーロック/速乾タオル/サンダル/圧縮袋/耳栓・アイマスク(ドミトリー泊の質が変わる)/筆記具 |
| 持たなくていい | ガイドブック全冊(電子で足りる)/「念のため」の衣類/大量の日用品ストック/ドライヤー等の家電/貴重なアクセサリー類(盗難リスクを持ち歩くだけ) |
電子機器の考え方
- スマートフォンが旅の中枢 — 地図・翻訳・宿の予約・搭乗券・銀行。壊れたときの影響が最も大きい機器なので、古い端末を予備として持つ価値があります。
- SIMはeSIM前提で計画 — 国境を越えるたびに物理SIMを買う運用は手間が大きい。eSIM対応端末なら到着前に次の国の通信を用意できます。詳しくは通信・SIMの使い分けへ。
- 変換プラグはマルチタイプ1つ — 国別に揃える必要はありません。
- ノートPCは「仕事するか」で決める — 記録だけならスマートフォンで足ります。重さ1kg強を毎日担ぐ価値があるかで判断。
薬と衛生用品
常用薬は旅の全期間分+αを用意し、処方箋の英文控えと一緒に持ちます。 国によっては持ち込みで説明を求められることがあるためです。 市販薬は解熱鎮痛・胃腸・下痢止めなど最低限のセットで十分。 それ以上は現地の薬局で買えます。 なお、渡航先によっては予防接種が入国条件になります(準備と持ち物の予防接種の項を参照)。
書類とその控え
- パスポート(残存有効期間に注意)
- ビザ・電子渡航認証の控え(印刷物を求める国があります。ビザの調べ方)
- 海外旅行保険の証券と緊急連絡先(保険)
- 航空券の控え/国際線は出国用航空券の提示を求められる場合あり
- 証明写真数枚 — 現地でのビザ申請・各種手続きで使うことがある
これら全てをスキャンしてクラウドに保存し、紙の写しも本体と別の場所に1部。 全損したときに再発行の手続きを始められるかどうかは、控えの有無で決まります。
現地調達でいいもの
衣類は「今いる気候に合うもの」を現地で買い足し、不要になったら処分する方が、 全気候分を最初から担ぐより軽く済みます。 シャンプー等の消耗品、洗剤、傘、防寒具の一部も同様です。 荷物は出発時が最大ではなく、旅の間じゅう入れ替わっていくものと考えると、 最初のリストを小さくできます。